教員紹介

准教授 Associate Professor
南 順子
所属・職名
医用工学部 臨床工学科 准教授
連絡先
プロフィール
専門分野 病理学、臨床工学
学位 博士(医学)
最終学歴 東京医科歯科大学大学院医学系研究科形態学系病理学講座博士課程 修了
着任年月日 2021-04-01
研究概要 研究活動は専門の病理を基盤とし、臨床工学分野へ応用可能な研究を行っている。
 病理学の研究テーマでは、遺伝性腫瘍特にリンチ症候群の検出システムの確立とリンチ症候群に随伴する病変の解析研究をがん研究所病理部との共同で行い、がん研有明病院でのリンチ症候群スクリーニング開始時よりのスクリーニング結果より各検査の一致率や不一致例の特徴等を検討している。病理病態を理解することは治療に直結し、近年医療現場での臨床工学技士業務として増えている内視鏡業務とも関連の深い分野である。
 臨床工学の研究テーマでは日本の臨床工学技士の役割と、医科診療報酬における医療機器操作技術の評価に関する調査研究を行っている。診療報酬に臨床工学技士が明記されることは、医療の安心安全につながり、病院経営の発展にもつながる。この研究は現役学生、卒業生である現場の臨床工学技士への応援になる。
教育概要 教育活動は医学系科目を主とし医用工学総論Ⅰ、医用工学総論Ⅱ、病理学、医用工学実験Ⅰ、医用工学実験Ⅱ、人間生物学、基礎医学実習、卒業研究等を担当し、国家資格や認定士を取得した時の経験より、学生目線よりの講義や実習を行うことを心掛けている。医学系科目は医療現場で必要とする専門知識の基盤となるため重要性を重く受け止めている。ME2種試験や臨床工学技士国家試験等の資格試験対策では、実務家養成の教員としてひとりでも多くの合格者輩出を目指す。
研究活動
著書・論文
Minoru Ogino, Kiyoshi Naemura, Satoshi Sasaki, Junko Minami, Takashi Kano, Nana Ito, Ryosuke Kasai, Fuminori Kamijo, Naoki Kusumoto, Kazuya Akimoto, Kohei Tanaka, Kazuhiko Shinohara, Kenji Yokoyama. Triboelectric charging of polytetrafluoroethylene antithrombotic catheters. Journal of Artificial Organs. The Japanese Society for Artificial Organs, 2019, 122, 300-306.
南順子、田仲浩平、篠原一彦、梅田勝、岡本浩一. 臨床工学技士の医療機器操作技術の評価と診療報酬-人工心肺技術. 医療機器学. 2019, 89.4, 345-352.
苗村潔、古屋耕平、張月琳、南順子. 単軸引張試験によるブタ黄色靭帯の弾性係数の同定. 日本機械学会論文集. 日本機械学会, 2017, 83, 2-14.
Nakamura T, Furukawa A, Uchida K, Ogawa T, Tamura T, Sakonishi D, Wada Y, Suzuki Y, Ishige Y, Minami J, Akashi T, Eishi Y. Autophagy induced by intracellular infection of Propionibacterium acnes. PLOS ONE. Public Library of Science, 2016, 11.5, e0156298.
Pariko Yorozu, Asuka Furukawa, Keisuke Uchida, Takumi Akashi, Tomoya Kakegawa, Tomoshima Ogawa, Junko Minami, Yoshimi Auzuki, Nobuyasu Awano, Haruhiko Furusawa, Yasunari Miyazaki, Naohiko Inase, Yoshinobu Eishi. Propionibacterum acnes catalase induces increased Th1 immune response in sarcoidosis patients. Respiratory Investigation. The Japanese Society of Extra-Corporeal Technology in Medicine, 2015, 53.4, 161-169.
Negi M, Takemura T, Guzman J, Uchida K, Furukawa A, Suzuki Y, Iida T, Ishige I, Minami J, Yamada T, Kawachi H, Costabel U, Eishi Y.. Localization of Propionibacterium acnes in granulomas supports a possible etiologic link between sarcoidosis and the bacterium. Modern Pathology. USCAP,inc, 2012, 25・9, 1284-1297.
Akashi T, Minami J, Ishige Y, Eishi Y, Takizawa T, Koike M, Yamashita M. Basement membrane matrix modifies cytokine interactions between lung cancer cells and fibroblasts. Pathobiology. KARGER, 2005, 72.5, 250-259.
Minami J, Eishi Y, Ishige Y, Kobayashi I ,Ishige I, Kobayashi D, Ando N, Uchida K,Ikeda S, Sorimachi N, Karasuyama H, Takemura T, Takizawa T, Koike M. Pulmonary granulomas caused experimentally in mice by a recombinant trigger factor protein of Propionibacterium acnes.. Journal of Medical and Dental Sciences. Tokyo Medical and Dental University, 2003, 50.4, 265-274.
Eishi Y ,IsHige I, Ishige I, Yamada T, Minami J, Ikeda S, Koike M. Etiology of sarcoidosis: the role of Propionibacterium acnes.. Acta histochemica et cytochemica. Japan Society of Histochemistry and Cytochemistry, 2003, 36・1, 15-26.
Kobayashi D, EishiY,OhkusaT,Ishige I, Minami J, YamadaT, TkizawaT, Koike M. Gastric mucosal density of Helicobacter pylori estimated by real-time PCR compared with results of urea breath test and histological grading.. Journal of Medical Microbiology. Society for General Microbiology, 2002, 51・4, 305-311.
南順子、谷澤徹、神山隆一. 骨髄線維化の評価法とその日常病理検査への応用. 臨床検査. 医学書院, 1995, 39・9, 1095-1098.
Kitagawa M, Yoshida S, Isige I, Minami J, Kuwata T, Tanizawa T, Kamiyama R. Immunolocalization of platelet-derived growth factor, transforming growth factor-β, and fibronectin in acute megakaryoblastic leukemia manifesting tumor formation. Human Pathology. W. B. Saunders Company, 1994, 25・7, 723-726.
研究発表等
南順子、落合菜月、森井駿. "医科診療報酬医療機器安全管理料1算定状況よりみた臨床工学技士業務の拡がり". 第34回日本臨床工学会. 福井, 2024.
宮代梨花、和田友里子、古川あすか、山本浩平、木下真由美、南順子、大橋健一. "胃癌におけるグルタチオン分解酵素CHAC1の臨床病理組織学的解析". 第113回日本病理学会総会. 名古屋, 2024.
南順子、大城裕太郎、小菅涼. "医科診療報酬より見た臨床工学技士業務の拡がり". 第33回日本臨床工学会. 広島, 2023.
J Minami, K Nakano, A Ueki, K kaneko, H Arakawa, E Habano, H Kawachi. "Results of the second screening test for diagnosis of Lynch syndrome, at the Cancer Institute Hospital of JFCR". 16th Toin International Symposium on Biomedical Engineering. Kanagawa,Japan., 2021.
荻野稔、苗村潔、佐々木聡、南順子、加納敬、伊藤奈々、笠井亮介、上條史記、秋本和哉、田仲浩平、篠原一彦、横山憲二. "Anti thrombotic catheter using the friction electrostatic charge electret". 生体医工学シンポジウム. 徳島, 2019.
南順子,河内洋,中野薫,吉田玲子,中島健,山本智理子,高澤豊,竹内賢吾. "がん研有明病院におけるリンチ症候群スクリーニング検査の成績". 日本家族性腫瘍学会. 東京, 2019.
森崎尭文、南順子. "Checking while Sleeping-AIによる睡眠時学習". 第35回日本医工学治療学会. 東京, 2019.
南順子、岡本浩二、伊藤奈々、篠原一彦、梅田勝、田仲浩平. "人工心肺装置を用いた心臓血管手術に関わる臨床工学技士の配置と診療報酬のありかたに関する研究". 第27回日本臨床工学技士会. 青森, 2017.
山村周一郎、苗村潔、南順子、古屋耕平、張月琳. "黄色靭帯の引っ張り試験と組織染色による分析". 第29回バイオエンジ ニアリング講演会. 愛知, 2017.
河内洋、高松学、千野晶子、山本真知子、小林真季、五十嵐正弘、上野雅資、南順子、石川雄一. "大腸癌におけるserrated pathwayの意義-鋸歯状病変併存癌の検討". 第105回日本病理学会総会. 仙台, 2016.
荻野稔、加藤正太、加納敬、秋本和哉、楠元直樹、伊藤奈々、南順子、宮地寛登、田仲浩平、篠原一彦、梅田勝. "エクレットカテーテルを想定した温度環境と抗血栓性の定量的検討". 第26回日本臨床工学技士会. 京都, 2016.
南順子、桑原大地、宮地寛登、加藤正太、荻野稔、加納敬、伊藤奈々、秋本和哉、楠元直樹、田仲浩平、篠原一彦、梅田勝. "健康保険における臨床工学 技士の位置づけに関する考察". 第26回日本臨床工 学技士会. 京都, 2016.
河内洋、南順子、元井紀子、新井正美、山本智理子、千野晶子、五十嵐正弘、上野雅資、石川雄一、加藤洋. "リンチ症候群に発生した進行大腸癌の病理組織学的特徴ーがん研における経験ー". 第2回リンチ症候群 研究会. 東京, 2015.
元井紀子、マハムットヤセン、南順子、加藤洋、石川雄一. "病理検体を用いたリンチ症候群スクリーニング(実践編)". 第1回リンチ症候群研究会. 名古屋, 2015.
南順子、元井紀子、新井正美、野村起美恵、MahmutYasen、GulanbarObulhasim、瀧景子、佐藤友理、石川雄一、加藤洋. "FFPE検体を用いたMLH1メチル化検出法の確立とリンチ症候群スクリーニング診断への応用". 第60回日本病理学会秋期特別総会. 沖縄, 2014.
南順子,日向奈恵,鞍田徹,上松聖典,西田幸二,武田朴. "生体電気現象計測用電極ゲルの消毒方について". 生体医工学シンポジ ウム. 札幌, 2010.
明石巧、田辺博渉、南順子、江石義信、小池盛夫. "肺癌細胞と間質細胞の相互作用に与える基底膜物質の影響". 日本病理学会. 福岡, 2003.
南順子、反町典子、烏山一、安藤登、江石義信. "P.acnes 菌体成分tigger factor蛋白抗原に対する免疫反応性の誘導と肉芽腫形成と維持". 第22回日本サルコイ ドーシス/肉芽腫性疾患学会. 2002.
明石巧,南順子,江石義信,滝澤登一郎,小池盛雄. "肺癌細胞の線維芽細胞増殖刺激に与える基底膜物質の影響". 日本病理学会会. 横浜, 2002.
所属学会
日本医療機器学会
東京都臨床工学技士会
日本臨床工学技士会
日本病理学会
学会等および社会における主な活動
芸術、体育実技、課外活動における業績