教員紹介

専任講師 Senior Lecturer
奥井 理予
Michiyo Okui
所属・職名
先端医用工学センター
連絡先
プロフィール
専門分野 分子生物学、細胞生物学
学位 博士(薬学)
最終学歴 広島大学大学院医学系研究科博士課程後期修了
着任年月日 2005-04-01
研究概要 昨年までの研究において、PARP阻害剤感受性を亢進するmicroRNAとして3種類のmicroRNA(miR-X、miR-Y、miR-Z)を同定した。2022年度は、特にmiR-Xのターゲットである転写因子Sに着目し、転写因子Sによって誘導される細胞死メカニズムについて解析を行った。転写因子Sは、ヒト乳がん癌細胞株では発現量が低く、タンパク質を検出することが非常に難しい。市販の抗体だけでは転写因子Sの機能解析を進めることは困難であると判断した。2023年度は、転写因子Sのモノクローナル抗体を作製し、これまでに検出できなかった細胞免疫染色法やクロマチン免疫沈降(ChIP-Seq)法を用い、転写因子Sの機能解析を進めたいと考えている。
研究活動
著書・論文
Kobayashi J, Fujimoto H, Okui M, Saito Y, Miwa N, Lavin M, Komatsu K.. Increased oxidative stress in AOA3 cells disturbs ATM-dependent DNA damage responses. Mutation Research/Genetic Toxicology and Environmental Mutagenesis. 2015, Vol. 782, p.42-50.
Kobayashi J, Okui M, Komatsu K, Chen DJ.. Possible Role of WRN Protein in Cellular Response Induced by a Little DNA Damage. Fusion Science and Technology. 2011, Vol. 60(3), p.1186-1189.
Kobayashi J, Okui M, Asaithamby A, Burma S, Chen BP, Tanimoto K, Matsuura S, Komatsu K, Chen DJ.. WRN participates in translesion synthesis pathway through interaction with NBS1.. Mechanisms of Ageing and Development. 2010, Vol. 131(6), p.436-444.
Dan S, Okamura M, Seki M, Yamazaki K, Sugita H, Okui M, Mukai Y, Nishimura H, Asaka R, Nomura K, Ishikawa Y, Yamori T.. Correlating phosphatidylinositol 3-kinase inhibitor efficacy with signaling pathway status: in silico and biological evaluations. . Cancer Research. 2010, Vol. 70(12), p.4982-4994.
補助金・助成金
科学研究費補助金 基盤研究(C) PARP阻害剤感受性を亢進するmicroRNAの同定と新規併用療法の開発 (科学研究費補助金(日本学術振興会), 2015年4月~2018年3月)
科学研究費補助金 基盤研究(B) nucleolinによるクロマチンリモデリングを介したゲノム安定性維持機構の解明 (科学研究費補助金(日本学術振興会), 2012年4月~2015年3月)
公益財団法人金原一郎記念医学医療振興財団 第26回基礎医学医療研究補助金 髄芽腫におけるPARP阻害剤の抗腫瘍効果と薬剤耐性に関与するmicroRNAの発現解析 (財団法人 金原一郎記念医学医療振興財団, 2011年10月~2012年9月)
科学研究費補助金 基盤研究(C) PARP阻害剤感受性を亢進するmicroRNAを用いたTNBC治療法の開発 (科学研究費補助金(日本学術振興会), 2018年4月~2021年3月)
学会等および社会における主な活動
芸術、体育実技、課外活動における業績